公務員は部署で激務度が違うのに給料が同じ|その違和感を放置すると後悔する理由
同じ役所。
同じ役職。
同じ給料。
なのに、
片や定時で帰れる部署。
片や残業続き、クレーム対応、突発業務まみれ。
「これって、冷静に考えておかしくない?」
先日、公務員の友人と遊んでいたとき、そんな話になりました。
公務員として働いていた当時、
自分自身も、まったく同じ違和感を抱えていました。
役所の廊下ですれ違う同期に、
「最近どう?」と聞かれて、
「残業多すぎて、正直きつい」と答える。
返ってくるのは、
「大変そうだな」の一言。
相手は定時で帰れる部署。
自分は毎日、終わりの見えない仕事。
給料は同じ。
その事実が、余計につらい。
いわゆる「部署ガチャ」という言葉があるけれど、
笑って済ませられるほど、軽い話じゃない。
比較しても意味がないと分かっているのに、
それでも比べてしまう。
この違和感は、
口に出しにくいだけで、
多くの公務員が一度は感じたことがあるものだと思います。
そして厄介なのが、
この違和感を無視したまま走り続けるほど、
あとから「もっと早く気づけばよかった」と思いやすいことです。
この記事では、
・なぜ公務員は「不公平」を強く感じやすいのか
・なぜ年齢が上がるほど、その違和感が重くなりやすいのか
・このまま続けた場合の5年後・10年後をどう考えればいいのか
を、できるだけ冷静に整理していきます。
なぜ公務員は「不公平」を強く感じやすいのか
まず前提として、
この違和感はあなたの性格や考え方の問題ではありません。
公務員という仕事の構造そのものが、
「不公平だと感じやすい仕組み」になっているからです。
成果や負担と、給料が結びつきにくい
民間企業では、
・業務量
・責任の重さ
・成果
が、給料や評価にある程度反映されます。
一方、公務員の給料は、
・年次
・役職
・条例や制度
でほぼ決まっています。
どれだけ激務でも、
どれだけ精神的に削られても、
給料は横並び。
ここにまず、
「頑張っても報われない」という感覚が生まれます。
部署ごとのしんどさは、外から見えない
災害対応、クレーム処理、調整業務。
こうした負担は、数字では見えにくい。
その結果、
「大変そうだね」
「忙しい部署だよね」
で終わってしまう。
本人だけが、
しんどさを抱え込む構造になります。
真面目な人ほど、仕事が集まりやすい
断らない人、手を抜けない人、責任感が強い人ほど、
仕事が集まりやすい。
気づけば、
・仕事量は増える
・精神的な負担も増える
・それでも給料は同じ
これは能力の問題ではなく、構造の問題です。
年齢が上がるほど、不満はたまりやすくなる
20代のうちは、
多少の不満も「まあ何とかなる」で流せてしまいます。
体力も気力もあり、
無理がきいてしまうからです。
でも年齢が上がるにつれて、
・任される仕事の難易度
・判断の重さ
・調整や板挟みの多さ
は、確実に増えていきます。
仕事は「きつい」から「重い」に変わっていく。
それでも、
給料の仕組みはほとんど変わりません。
若いころは耐えられた違和感が、
年齢とともに、少しずつ積み重なっていきます。
じゃあ、この違和感とどう向き合えばいいのか
先に結論から言います。
公務員の仕事で感じるしんどさや違和感は、
個人の努力や考え方だけで解決できる問題ではありません。
よくある対処法として、
- 異動すればいい
- 割り切ればいい
- 仕事と距離を取ればいい
と言われることがあります。
でも実際は、
- 異動は思うように通らない
- 割り切れない人ほど真面目
- 距離を取れないのは構造の問題
ということも多い。
うまくできないのは、あなたが弱いからじゃない。
そうなりやすい環境にいるだけです。
「自分が悪い」と思いながら耐え続ける必要はない。
それでも納得できない人へ
どうしても納得できないなら、
それは価値観のズレかもしれません。
・頑張った分は報われてほしい
・負担と報酬は釣り合っていてほしい
分岐点は、
「続けるか、辞めるか」ではありません。
理解したうえで選ぶかどうかです。
一度だけ、公務員を続けた場合の5年後・10年後を考えてみてほしい
公務員の5年後・10年後の姿は、
実はすでに身近にあります。
今の先輩や上司です。
彼らは、
あなたが今歩いている道の少し先を歩いている存在です。
5年後の自分は、
・若手をフォローし
・判断を求められ
・上からも下からも頼られる
立場になっているかもしれません。
10年後には、
・立場が固定され
・動きにくい事情が増え
・違和感を抱えたまま過ごしている
可能性もあります。
どうでしょう。その姿は、自分の理想と重なっていたでしょうか。
僕は、上司のことを尊敬していましたが、
自分が「それになりたいか?」と問われば、即答で「NO!」でした。
気づくタイミングで、選べる数は変わる
ここで、もう一つだけ伝えておきたい話があります。
僕自身も、
この不公平さに違和感を抱えながら、
「そのうち慣れるだろ」と思っていた時期がありました。
一方で、40代の公務員の友人は、こう言っていました。
「今さら転職は、正直現実的じゃないと思ってる」
どちらが正しい、という話ではありません。
ただ一つ、はっきりしているのは、
気づくタイミングで、選べる数は変わるということです。
だからこそ、
20代後半〜30代前半の人には、
早めに一度、立ち止まってほしいです。
転職は「辞める決断」じゃなく、選択肢を知ること
転職は、
今すぐ辞めるための行動ではありません。
選択肢を知るための行動です。
知らないまま耐えるより、
知ったうえで続けるほうが、後悔は少ない。
まとめ|考えないままの現状維持が、一番よくない
部署によって激務度が違うのに、給料は同じ。
それを不公平だと感じるのは、自然なことです。
公務員を続けるのも正解。
異動を狙うのも正解。
別の可能性を知るのも正解。
ただ一つだけ言えるのは、
考えないままの現状維持が、一番リスクの高い選択になることもあるということ。
この記事が、
その「立ち止まるきっかけ」になれば、それで十分です。

