公務員を辞めて4年。今も「戻りたい」と思わない理由
転職は一つの正解。公務員が悪いわけじゃないです。
「転職したら全部うまくいく」
そんな話をするつもりはありません。
でも今の自分は、はっきりこう思っています。
転職は、一つの正解でした。
ただし、公務員が間違いだったとも思っていません。
公務員を辞めて、気づけば4年が経ちました。
今回は、公務員を辞めて実際どうだったのか。
今まさに「辞めたい」と悩んでいる人に向けて、
一個人の本音として書いていきます。
少しでも参考になれば嬉しいです。
転職して実際どうだった?
結論から言うと、転職して本当によかったです。
一番大きかったのは、
サンドバッグみたいに扱われることがなくなったことです。
公務員時代は、
理不尽な理由で怒られることが本当に多くありました。
制度の問題でも、
予算の問題でも、
所管外で決定権がなくても、
最終的に矢面に立つのは、いつも現場の職員でした。
例えば、停電が発生した場合。
対応するのは当然ながら電力会社で、
役所には復旧の権限も、詳しい情報もありません。
それでも、
電力会社に電話がつながらないという理由だけで、
役所に怒りの電話がかかってきます。
「なんで停電なんだ」
「いつ復旧するんだ。早くしろ」
「電力会社が全然つながらない。どうなっているんだ」
こちらには答えようがありません。
それでも、電力会社のホームページを確認し、
分かる範囲で説明し、
正直、何に対して謝っているのか分からないまま、
とりあえず謝り続けるしかありませんでした。
転職して驚いたのは、
そうした理不尽そのものが、明らかに減ったことです。
もちろん、会社員でも嫌なことはあります。
それでも、公務員時代と比べると、正直レベルが違います。
給料はどうだった?
転職直後、給料は下がりました。
ただし、これは転職時点で了承したうえでの選択です。
そのため、
「年収が下がって後悔した」という感覚はありませんでした。
それよりも、
人として扱われている感覚や、
将来の選択肢が広がっていく実感のほうが、
はるかに大きかったです。
その後、給料は上がり、
公務員を続けていたときよりも多くもらえるようになっています。
結果として、今の水準には十分満足しています。
公務員に戻りたいと思ったことはあるか?
これは、はっきり言えます。
一度もありません。皆無です。
転職後は、周りに負けたくなかったので、
仕事を終えて帰宅したあとは、
その日あったことを振り返り、
簿記1級の勉強を続けていました。
未経験から経理へ転職したため、
覚えることが多く、正直大変でした。
それでも、
「公務員に戻りたい」と思ったことは、一度もありませんでした。
理由はシンプルです。
やればやるだけできることが増え、自分の成長を実感できたからです。
その感覚が、純粋に楽しかったのだと思います。
「嫌なら辞められる」という感覚
今は経理として、上場企業での実務経験を積み、
簿記1級も取得することができました。
そのおかげで、
転職市場で「自分には選択肢がある」という実感を持てています。
だからこそ、
「この会社が合わなければ、また次を考えればいい」
そう思えるようになりました。
この
“嫌なら辞められる”という感覚が、
精神的にとてもラクです。
転職活動がうまくいかず、
「なんで公務員なんかになってしまったのだろう」と途方に暮れていた当時の自分が、
まさかここまで考えられるようになるとは、正直驚いています。
それでは、公務員経験は無駄だったのか?
全くそんなことはありません。
特に今も強く感じているのは、クレーム耐性です。
経理の仕事は、基本的に社内の人とのやり取りが中心です。
社外とのやり取りがある場合でも、監査法人や税理士法人といった限られた相手にとどまります。
そのため、
環境や価値観は、ある程度そろっています。
一方で、公務員時代に向き合っていた市民対応は違いました。
育ってきた環境も、価値観も、本当にバラバラです。
自分の「当たり前」が通用しない。
正直、かなりのストレスでした。
ただ、その経験があったからこそ、今の仕事で多少の理不尽があっても、ほとんど動じなくなりました。
最後に
誤解してほしくないのは、
公務員を辞めた方がいいと言いたいわけではないということです。
転職は、あくまで一つの選択肢。
正解は人それぞれです。
ただ、もし今
「このままでいいのだろうか」と悩んでいるなら、
転職という選択肢が“あり”かどうか、
一度、真剣に考えてみてもいいと思います。
辞めるかどうかをすぐに決める必要はありません。
選択肢を知るだけでも、気持ちはだいぶラクになります。

