転職理由が作れない人必見!世界一簡単な転職理由の作り方
特に公務員から民間企業へ転職する人にとって、転職理由は一番の難関。
私は公務員時代、面接で「なぜ辞めるのか」と聞かれて詰まっていました。
転職活動で最も苦戦したのが、タイトルにもある「転職理由」でした。
なぜなら、本音を言えば
――ただただ公務員を辞めたい――
――今の職場から逃げ出したい――
そんな思いだけで転職活動をしていたからです。
面接ではもちろんこの本音は言えず、曖昧な建前を並べて答えていましたが、
面接官にあっさり見抜かれ、毎回撃沈😭
当時の私からすると、「いいから内定をくれよ」と思っていましたが、世間はそれを許してくれません笑
今回は、そんな私が悩みに悩んで最終的にたどり着いた転職理由の「シンプルな答え」について紹介します。
転職理由を作るのが難しい理由
そもそも何で転職理由を作るのが難しいのでしょうか。
ずばり、ほとんどの転職理由がネガティブなものであり、後ろめたさがあるからです。
だってそうですよね。今の職場に満足しているなら転職なんて考えませんから。
しかし、ネガティブな理由を応募先にそのまま伝えてしまうと落とされてしまう。
だからといって、上っ面だけの転職理由では、面接官が納得してくれない。
さらに、いろいろとアレンジして自分でもよくわからない謎の転職理由ができるも、面接で深掘りされて終わる。
本音だけではなく、建前の理由も用意しなくてはならない。
しかも建前の理由であってもしっかりロジックを持たせ、説得力がなくてはならないという無理ゲー。
だから、転職理由を作るのは非常に難しいのです。
世界一簡単な転職理由の作り方
なら、どうやって転職理由を作るねん!っていう話になりますが・・・
結論:転職理由は「◯◯がやりたいから」でOK
未経験の業種への転職、特に公務員から民間企業への転職理由は、
シンプルに「◯◯がやりたいから」!
これが私の結論です。
◯◯の部分については、未経験から挑戦しようとしている経理や営業などの職種に置き換えるだけ。
私の場合は、「経理がやりたいから転職を決意しました」と答えていました。
どうでしょうか?とてもシンプルですよね。でも、これでいいんです。
過去のネガティブな転職理由は、変えようのない事実です。
でも、「◯◯がやりたい」という将来の話であれば、大事なのは熱意。
これからの意気込みであれば、いくらでもポジティブに語ることができます。
私の場合、以下のような内容で作ってました。ぜひ参考にしてみてください。
【面接での転職理由の構成】
- 結論:
「私の転職理由は、経理がやりたいからです。」 - きっかけ:
「業務で会計の知識が必要となり、日商簿記の勉強をはじめました。日商簿記の勉強を進める中で、簿記の面白さを実感し決算書を作るという経理の業務に強く惹かれ、自分でも調べてみるうちに、ぜひ挑戦したいと思うようになりました。」 - 現職で実現できない理由:
「市役所では定期的な異動があり、自分の希望で業務を選ぶことは難しいため、経理に特化してキャリアを築くのは現実的ではないと感じました。」 - 再度の結論:
「どうしても経理に挑戦したくて、転職を決意しました。」
また、この転職理由を答えたとして、面接官から飛んでくる質問も、ある程度想像できます。
例)
- 簿記の勉強のどういうところに面白みを感じたか?
- 経理でやってみたい業務は何か?
- 公務員を辞めることに抵抗はないのか?
ポイントは「きっかけ」
「きっかけ」にどれだけリアリティを持たせられるかが、この転職理由の作り方の肝です。
面接官に突っ込まれる部分でもあるので、しっかりと考える必要があります。
きっかけについては、趣味や業務を通じての資格の勉強などの実体験がベスト。
この部分については、多少話を膨らませても問題ないと思います。
実際、私も“1”を“100”くらいに膨らませて話していましたし(笑)。
しっかり準備しておけば、面接官に踏み込んだ質問をされても、問題なく対応できます。
「この程度でいいの?」と思われるかもしれませんが、本当にこれで大丈夫です。
私はこれで、市役所から未経験で上場企業の経理職へ転職しましたから。
面接官が見ているのは「続けられるかどうか」
- 「うちに来ても同じ理由ですぐ辞めないか?」
- 「長く働いてくれそうか?」
企業が転職理由を聞くのは、上記2点を確認したいからです。
企業が人を一人採用するのにも何百万円というお金がかかります。
すぐやめそうな人だと思われたらどんなに能力が高くても企業は採用しません。
だからこそ、「やりたいことが明確である」ことを伝え、長期的に働けることを示すことが効果的です。
さらに説得力を増すために、その職種に関連する資格を取っておくのがおすすめです。
私は経理を志望していたので、やはり日商簿記2級の資格を取得しました。
資格の勉強をして、「数字を扱う楽しさに気づいた」「勉強そのものが楽しかった」と伝えられれば、「やりたい気持ち」はさらに信憑性が増し、グンっと面接の評価が上がります。
よくある転職理由の作り方
よく「本音のネガティブな転職理由を、前向きな表現に変えよう」といったアドバイスがあります。
しかし私個人としては、それはおすすめしません。
なぜなら、ネガティブな本音をポジティブに変換できたとしても、深掘りされるとどうしても本音が出てしまい、そこを突っ込まれるからです。
よくある例として、以下が挙げられます。
- 残業が多い
→効率的に働きたい - 給料が安い
→個人の頑張りを評価してくれるところで働きたい
両者とも抽象的で、これではツッコミどころ満載です。
前者の効率的に働きたいというのは、組織の話でもあり、個人の話でもあるため、個人でどれほど効率的に働いたのかを深掘りされるでしょう。私ならそうします。
また、実力主義な環境で働きたいについては、過去自分自身がどのように取り組み、どれほどの成果を挙げたのかを根掘り葉掘り聞かれます。自分の能力によほどの自信がない限り答え続けるのは難しいと思います。
面接官は社会の大先輩たちで、この人たちを騙すのは至難の業。
ポジティブに言い換えるというのは、一見簡単に聞こえますが付け焼きばでは到底太刀打ちできません。
事実をベースに、伝える内容についても入念な対策が必要です。
私も転職理由をポジティブに変換して面接に臨んだことがありますが、見事に深掘りされボロをだし、ボコボコにされたことがありました笑
そこまでして、ネガティブな理由をポジティブに変換したいという人がいるなら止めませんが、
ポジティブに語れる「やりたいこと」にフォーカスするほうがずっと楽で、説得力も段違いです。
まとめ
転職理由づくりは、転職活動の中でも特に悩むポイントです。
「どう答えたらいいかわからない」「本音は言えない」——私もそうでした。
でも大切なのは、正しい答えを探すことではなく、自分の言葉で語ること。
たとえ「今の職場を辞めたい」「違う仕事をしてみたい」という小さな気持ちでも、
そこに“きっかけ”や“これからどうしたいか”があれば、立派な転職理由になります。
「やりたいことがあるから転職する」——それで十分です。
過去を取り繕うより、これからどう働きたいかを語る方がずっと説得力があります。
今のモヤモヤの中にも、きっと「これがやりたい」が隠れています。
その気持ちを少しずつ言葉にしていくことが、あなたらしい転職理由づくりの第一歩です。

