公務員からの転職活動が長期化して辛いときの乗り越え方

公務員からの転職活動は、思った以上に長期戦になりがちです。
私も例外ではありませんでした。
アラサーで市役所を辞めて民間企業への転職を目指したとき、1年経っても結果が出ず、書類落ちの連続。
その頃は毎日こう思っていました。
「自分は社会で通用しないのかもしれない…」
「なんで潰しのきかない公務員になってしまったんだろう…」
不採用通知を受け取るたびに、自分の価値を否定されたようで、どんどん心が疲れていきました。
そんなすさんだ転職活動でしたが、今だからこそ言える当時の私に伝えたいことをまとめましたので紹介します。
転職活動が長期化しても「不採用=無価値」ではない理由
今回で一番大切なことです。
自分を卑下することは全く意味がないです。むしろ害悪です。絶対にやめてください。
長期化すると、多くの人が自分を責め始めます。
でも、転職活動は 「自分の価値=合否結果」ではない んです。
採用はタイミングや企業とのマッチングに大きく左右されます。
不採用であったからといって、落ち込む必要なんてないです。
これはあなたが無価値だからではなく、ただ単にその企業と相性が合わなかっただけです。
見る目のないたった数十社の企業に落ちただけです。
そんな企業はこっちから願い下げだ!くらいの気持ちで問題ないです。長期の転職活動なら尚更。
日本には、300万社以上の企業が存在します。その中には必ずあなたが活躍できる職場があります。
公務員からの転職がうまくいかないときにやるべきこと
長期化しているときは、がむしゃらに応募を続けるよりも一度自分の見直しが必要な時期かもしれないです。
キャリアを棚卸しして強みを見つける
一から見直すなら自己分析です。
自分という存在を過去・現在・未来という3つの視点から分析してみてください。
私は、特にこれまで経験した経歴の棚卸しを行いました。
経歴の棚卸しとは、自分がこれまでに経験してきた仕事やスキル、実績などを整理して“見える化”する作業のことです。
企業が在庫を数え直す「棚卸し」と同じように、自分自身のキャリアを振り返り、
- どんな仕事をしてきたのか
- どんなスキルを身につけたのか
- 何が得意で、何が苦手なのか
を明らかにしていきます。
業務一個一個に「好き」「嫌い」「得意」「苦手」「無感情」といった自分のイメージがあると思います。
そのイメージと向き合うことで、やりたいこと、自分の強みや今後の方向性を見つけることができます。
転職を成功させる3つの戦略
応募職種を広げる
自己分析が完了したら、転職サイトの求人票を眺めてください。
求人票には本当にいろんな仕事が掲載されています。これまで自分が考えていなかった職種も目に入るようになるかと思います。少しでも興味があるならその仕事について調べてみてください。
私はここで経理という職種を見つけて目指すことにしました。
資格取得やポートフォリオ作成で「見える強み」を作る
なりたいものが決まれば、やることは明確になります。
経理になるなら日商簿記2級、プログラマーになりたいならITパスポート、それからポートフォリオが必要になります。
そのための準備に取り掛かってください。あとはそれを継続するだけです。
模擬面接で改善する
最後に面接内容の振り返りましょう。
おすすめは転職エージェントの模擬面接です。
回答内容だけではなく、身だしなみ、声のトーン、表情といった面接で実際に評価されるポイントを第三者の視点フィードバックしてくれます。
身だしなみ、声のトーン、表情は、自分では気付けない部分ですので、面接に自信がないという人は絶対に受けた方がいいです。
模擬面接で出た問題を改善すれば、面接の突破率が大幅に上がります。
まだ転職サイトしか登録していないという人はぜひ以下の記事も読んでみてください。


公務員からの転職活動で辛くなったときは休むのも大切
長期的な転職活動であるならば、休息は必要です。
特に精神的に限界を感じたら、一度離れる勇気も大切です。
一定の期間を決めて、その間は転職サイトも求人検索も開かない。
転職活動を一切やらないを徹底してください。
その間は友人と会ったり、趣味に没頭したりと自分をリフレッシュすることに全力を出しみてください。
これまで抑圧された分めちゃくちゃ楽しいですから。
私は転職がうまくいかず心が折れて、1ヶ月間完全に転職活動から離れた時期がありましたが、この“意図的な休み”のおかげでで頭がリセットされ、次の応募に前向きになれました。
まとめ
公務員からの転職は、想像以上に時間がかかるものです。
でも、どれだけ不採用が続いても、あなた自身の価値は1ミリも下がりません。
今回紹介したポイントを改めて振り返ります。
- 自分を卑下しない
合否は「企業との相性」であって、あなたの存在価値ではない。 - 自分を見直す
経歴の棚卸しを通じて「強み」と「やりたいこと」を整理する。 - 転職の戦略を立てる
応募職種を広げる/資格取得で武器をつくる/模擬面接で改善する。 - 時には活動から離れる
休むことも戦略の一つ。リフレッシュして次の一歩を踏み出す。
私自身、転職活動が長期化し、
「自分は無価値だ」
「なんで潰しのきかない公務員になったんだろう」
と何度も自分を責めました。
でも今だから言えます。
あのとき諦めず、時に休みながらも前に進んだからこそ、私は経理未経験から上場企業に転職できました。
転職は長いマラソンです。
焦らず、時に立ち止まりながら、自分のペースで走ってください。
必ずあなたを必要とする会社があります。