経理で何やりたい?未経験向け答え方とNG・OK例

経理の面接で必ずといっていいほど聞かれるのが、
「経理で何をやりたいですか?」 という質問です。
一見すると単純な質問ですが、実は面接官にとって重要な判断材料になります。
この質問で評価されるかどうかで、選考通過率が大きく変わります。
私の体験談:NG回答を使っていたころ
実は私も転職活動の序盤では、面接でこう答えていました。
「経理といえば決算だと思うので、決算をやりたいです!」
当時の私は「経理=決算」というイメージしかなく、それを正直に答えていました。
でも結果は不合格続き。振り返ると、「経理の業務を理解していない人」に見えていたのだと思います。
面接官が「経理で何やりたい?」と聞く理由
面接官がこの質問をするのは、応募者の「将来像」と「理解度」を見極めるためです。
- 仕事内容を理解しているか:仕訳や決算など経理の流れを分かっているか
- キャリアプランを考えているか:短期的な作業希望ではなく、将来の成長意欲があるか
- 会社にどう貢献できるか:数字を活かして改善や経営サポートができるか
つまり、単に「やりたいこと」を聞いているのではなく、
「長く経理として活躍できる人材かどうか」 を確認しているのです。
【3ステップ】未経験でも刺さる答え方
① 基本業務をやりたいと伝える
仕訳や請求書処理など、経理の基本業務を正確にこなしたいと伝える。
安心感を持ってもらえる定番フレーズです。
② 将来的には決算に挑戦したい
経理の花形である決算業務に挑戦したい気持ちを出す。
ただし「決算をやりたい」で終わると作業願望にしか聞こえません。
③ 決算の先をどう活かすかを語る
ここが最重要ポイント。
- 数字を分析して経営判断に役立てたい
- コスト削減や業務改善につなげたい
- 部署ごとの数値を比較して効率化を提案したい
「決算=ゴール」ではなく「決算=スタート」と考えられる人は、面接官に長期的な成長意欲を伝えられます。
回答例(未経験者向け)
まずは仕訳や請求書処理など、経理の基本業務を正確に行えるようになりたいと考えています。
そのうえで、将来的には決算業務に携わり、会社全体の数字を理解したいです。
さらに、その数字を分析して改善点を見つけ、経営判断に役立つ情報を提供できる経理になりたいと考えています。
NG回答とOK回答の違い
❌ NG例(実際に使って落ちた回答)
- 「決算をやりたいです!」
当時の私はこれを言って落ち続けました。
→ 作業願望にしか聞こえず、志望動機としては弱かったのです。
⭕ OK例(言い方を変えて通過した回答)
- 「決算を経験し、その数字を分析して経営に役立てたいです」
- 「決算を通じて会社全体を把握し、改善に貢献したいです」
このように「決算をやりたい+決算の数値をどう活かすか」をセットで答えるようにしてから、選考が通過しやすくなりました。
現役経理の本音:決算は大変だからやりたくない?
正直に言うと、経理の立場になってからは「決算はやりたくない」と思う瞬間も多いです。
- 期限が厳しい
- 作業量が膨大
- ミスが許されない
特に年度決算は体力的にも精神的にもハードで、繁忙期には残業や休日出勤が当たり前になることもあります。
それでも、決算を経験することでしか得られない学びも確かにあります。
- 数字のつながりを深く理解できる
- 経営層や監査法人とのやり取りを通じて視野が広がる
- 「会社全体を俯瞰できる力」がつく
だからこそ、面接では「決算をやりたいです!」と単純に言うのではなく、
「決算を経験して、その数字をどう活かすか」 を語ることが重要なのです。
まとめ|経理面接の答え方のポイント
- 「経理で何やりたい?」は志望動機を深掘りする質問
- NG: 決算をやりたい(作業願望で終わる)
- OK: 決算を経験し、その数字をどう活かすかまで語る
- 実際には決算は大変で「やりたくない」と思うこともある
- だからこそ「大変さを理解したうえで、それを活かして貢献したい」と語れると強い
面接官は、「現実の厳しさも理解しつつ成長意欲を持っている人」 に安心感を覚えます。
決算の大変さを知っている今だからこそ言える答え方を準備しておきましょう。