公務員から転職で直面する「5つの偏見」と面接での解消法
面接を重ねるうちに気づくことがあります。
——公務員って、外から見ると完全にブラックボックスなんだな、と。
ただ知られていないだけなら説明すれば済みます。
でもやっかいなのは、公務員に対して“変な偏見”を抱いている人が少なくないこと。
その勝手なイメージのせいで、面接でマイナス評価されている場面が確かにあるのです。
本記事では、公務員が民間転職で直面しやすい 企業側の5つの偏見 と、
それを 面接でどう払拭するか を具体的に解説します。
偏見①|公務員はやめない
企業の見方:
「公務員って安定してるし、ボーナスも手厚いんでしょ?
それなのに辞めるって、よっぽど変な理由があるんじゃないの?」
面接での対策:
- 「待遇や安定ではなく、仕事内容を見直したかった」と伝える
- 「なぜ辞めたのか」よりも「なぜ次を選んだのか」に軸を移す
- 👉 要するに、“安定を捨てても挑戦したい理由”を明確にすることが一番のカギ
公務員からの転職において、転職理由は面接官が最も気にするポイントです。
「作れない」「弱い」と感じる人は、こちらの記事も参考にしてください👇。

偏見②|スピード感がない
企業の見方:
「お役所仕事って遅いんでしょ?決裁も時間かかるし、のんびりしてそう。」
面接での対策:
- 短納期や突発対応をやり遂げた経験を具体的に話す
- 「期限を守るために◯◯を工夫した」など改善ポイントを盛り込む
- 数字(期間・件数)を入れると説得力が増す
👉 「公務員でもスピード対応してきた」ことを自己PRに盛り込むことで、偏見は払拭できます。
偏見③|コスト意識がない
企業の見方:
「税金で運営してるんだから、費用なんて気にしてないんでしょ?」
面接での対策:
- 「限られた予算の中で成果を出した」経験を語る
- 「費用を抑える工夫」「予算内で最大限やった事例」を具体的に挙げる
- 数字(削減額・割合・予算規模)を添えると説得力が増す
👉 公務員だからこそ、予算カットや厳しい制約の中で成果を出した経験があります。
「数字を意識して動いてきた」ことを伝えれば、むしろコスト意識が高い人材として評価されます。
偏見④|残業が少ない=ハードワークに耐えられない?
企業の見方:
「公務員は17時に帰るイメージ。うちの繁忙期や残業に耐えられるの?」
面接での対策:
- 業務量が集中した時期の経験を交えて「繁忙期の対応力」を示す
- 例:窓口+事務+会議準備で毎日21時まで働いた
- 例:住民対応+災害対応が重なり、休日出勤した
👉 面接でよくある「うちは残業多いけど大丈夫?」という質問には、これらの経験を踏まえて、問題なく対応できることを証明しましょう。
偏見⑤|ストレス耐性がなさそう
企業の見方:
「クレーム処理とか営業ノルマに耐えられるの?役所ってぬるいんじゃ…?」
面接での対策:
- 公務員ならではの“理不尽なストレス”に向き合った経験を語る
- 例:理不尽な住民対応
- 例:内部調整で板挟みになった経験
- 例:異動・転勤での急な環境変化への対応
👉 「ストレス耐性=民間特有のスキル」ではなく、公務員でも十分鍛えられていることを伝えましょう。
まとめ|偏見を理解して、面接で覆す準備をしよう
公務員から民間に転職する時、どうしても企業側の“先入観”はつきまといます。
「やめないはず」「遅そう」「コスト感覚がない」「残業に弱い」「ストレスに弱そう」——。
でも実際には、そのどれもが誤解や一面的な見方にすぎません。
大切なのは、「自分の経験でそれをどう覆すか」を事前に準備しておくことです。
👉 面接では「誤解されやすい点」を想定し、
👉 「具体的なエピソード」と「数字」を添えて語る
これだけで、偏見は逆に“強み”に変わります。
あなたのキャリアは決してマイナスではなく、伝え方次第でプラスに変わる。
次の面接に臨む前に、今日紹介した5つの偏見について、自分ならどう答えるかをノートに書き出してみてください。
それが、公務員から民間転職を成功に導く第一歩です。

