公務員から民間へ!職務経歴書の書き方とテンプレート完全ガイド
はじめに:公務員が職務経歴書でつまずく理由
私は、公務員から民間企業へ転職しようとしたとき、初めて「職務経歴書」という言葉を知りました。
履歴書は何度も書いたことがありましたが、職務経歴書は別物。
しかも調べてみると「書式は自由」「人によって違う」と書かれており、
「え、公務員の私は何を書けばいいの?」と本気で悩みました。
今回は、そんな私の実体験をもとに、公務員が民間転職で通用する職務経歴書を書く方法を具体例付きで解説します。
記事の途中にはテンプレートも用意しているので、ぜひ活用してください。
🧩 職務経歴書とは?【履歴書との違いを知ろう】
職務経歴書の目的
職務経歴書は、これまでどんな仕事をしてきたか・どんな成果を上げてきたかを具体的に伝えるプレゼン資料です。
採用担当者はこの書類を通して、
「この人を採用したら、うちの会社にどんなメリットがあるか?」を判断します。
つまり、あなたの「仕事ぶり」をアピールする資料であり、単なる経歴の羅列ではありません。
履歴書との違い
| 書類名 | 内容 | 目的 |
|---|---|---|
| 履歴書 | 学歴・職歴・資格・志望動機など | 人柄・基本プロフィールの確認 |
| 職務経歴書 | 業務内容・実績・スキル・強み | 実務力や再現性の評価 |
履歴書が“自己紹介”なら、職務経歴書は“職務プレゼン”です。
🏢 公務員の職務経歴書に書くべき内容5選
民間企業の採用担当者は、公務員の仕事をイメージしづらいものです。
だからこそ「どんな仕事をして、どんな成果を出したか」を具体的に・わかりやすく伝える必要があります。
✅ 書くべき5項目
- 職務経歴概要(職務要約)
- 職務経歴(所属部署・業務内容・成果)
- 資格
- PCスキル
- 自己PR
❶ 職務経歴概要(職務要約)
あなたのこれまでのキャリア全体を3〜5行で要約します。
例:
大学後を卒業後、市役所にて約7年間勤務。住民窓口業務、税務対応、行政事務を経験。年間数千件の手続きを担当し、正確性・説明力を培いました。条例や制度理解を活かし、調整業務にも従事しました。
❷ 職務経歴(配属先・業務内容・成果)
具体的に書くコツ:
「どこで」「何をして」「どう成果を出したか」を明確に。
例:
■ 市民課(20xx年4月~20xx年3月)
- 各種窓口業務(住民票・戸籍・印鑑証明など1日平均50件)
- 受付導線の改善により待ち時間を平均15分短縮
- 新人指導・マニュアル作成を担当し、応対ミスを削減
■ 税務課(20xx年4月〜20xx年3月)
- 住民税・固定資産税の課税資料作成、収納督促対応
- 専門用語をかみ砕いた説明で住民理解度を向上
- 年間1,000件以上の申告内容確認をミスなく処理
❸ 資格
自分のスキルや専門性を証明するための項目です。
例:
普通自動車免許(20xx年取得)
日商簿記⚫︎級(20xx年取得)
TOEIC ⚫︎点(20xx年取得)
❹ PCスキル
事務処理力やITリテラシーを企業が判断するポイントです。
例:
Excel(関数・ピボットテーブル・マクロ使用可)
Word(文書作成)/PowerPoint(資料作成)
❺ 自己PR
あなたの人柄・強み・仕事への姿勢を伝える最後のパートです。
- あなたの強み(調整力、丁寧さ、責任感など)
- その強みを活かした具体的エピソード
- それを「転職先でどう活かすか」
※ どんなにすごいエピソードがあっても、それを転職先でどう活かすかイメージできていないと全く意味の ない自己PRになるので、必ず「転職先でどう活かすか」については記載してください。
最後に「御社でも貢献したい」という前向きな言葉で締めると好印象です。
職務経歴書のテンプレート
職務経歴書
20xx年xx月xx日現在
氏名 ●● ●●●
<職務経歴概要>
大学卒業後、●●市役所に入所し、住民課に配属され、住民票や戸籍などの各種証明書の発行業務や、マイナンバー関連業務を担当しました。
その後は、総務課へ異動し、条例案・規則案の審査や業務継続計画(BCP)の作成を担当しています。
<職務経歴>
◯勤務先:●●市役所(20XX年X月~現在)
◯事業内容:官公庁
◯職員数:999人
| 期間 | 業務内容 |
| 20xx年x月 ~20xx年x月 | ●●●●部住民課(職員数:xx人)に配属。 |
| ・住民票、戸籍の異動処理 ・各種証明書の発行業務 ・マイナンバーカードの交付および更新手続き業務 ・窓口対応マニュアルの作成及び更新業務 | |
| 【主な実績】 ・各種申請書の項目の見直しを行い、窓口の待ち時間をx時間短縮 ・窓口対応のマニュアルを作成し引継ぎ時間をx時間短縮 | |
| 20xx年x月 ~現在 | ●●●●部総務課(職員数:xx人)に配属。 |
| ・条例案及び規則案の審査業務 ・協議会の運営業務 ・補助金管理業務(申請・交付・実績報告) ・庶務業務(勤怠管理・旅費交通費管理・備品購入・予算とりまとめ) ・業務継続計画(BCP)策定業務 | |
| 【主な実績】 ・条例案及び規則案の審査業務を見直し受付までの時間をxx%削減 ・条例及び規則の管理台帳をエクセルからアクセスに変更し検索性を向上 |
<資格>
◯第一種普通自動車免許(20XX年X月)
◯TOEIC Listening & Reading Test XXX点(20XX年X月)
◯日本商工会議所簿記検定試験3級(20XX年X月)
◯日本商工会議所簿記検定試験2級(20XX年X月)
<PCスキル>
◯Word(文書作成可能)
◯Excel(関数・ピポットテーブル・マクロ使用可能)
◯Power Point(資料作成可能)
<自己PR>
◯調整力
現職では一人で完結できる業務は少なく、庁内の方と連携して業務を行うため調整が必要でした。調整を行う際には相手先に極力負担をかけないように配慮したり、メリットを提案したりと調整がスムーズに行えるよう心がけました。
(エピソード省略)
私は、この強みを活かし、社内外の方と連携し、円滑に業務を進めることで貢献していきたいと考えています。
〇コミュニケーション能力
現職では、様々な方と接する機会が多く、常にどうしたら自分の意図を正しく伝えられるかを考えてきました。
(エピソード省略)
私はこの強みを活かし、相手の意見に冷静に傾聴しながらも自分の意見を正確に伝えることでより良いアイデアの創出に貢献していきたいと考えています。
ぜひとも、貴社で働きたく存じます。何卒、よろしくお願い申し上げます。
以上
⚠️ 書くときの注意点3つ
- 専門用語を使いすぎない
→ 採用担当者は行政経験者ではありません。誰が読んでもわかる言葉で書きましょう。 - 成果は数字で表す
→ 「ミスを減らした」よりも「ミスを30%削減した」と数字を入れる方が伝わります。 - 感情より事実をベースに
→ 「やりがいを感じた」より、「〇〇を担当し、結果△△を達成」と書くのがベスト。
💬 公務員が職務経歴書で伝えるべきこと
公務員の仕事は、民間の採用担当者から見ると「何をしているのか分かりにくい」と思われがち。
だからこそ、「自分がどんな価値を出してきたか」を伝えることが重要です。
制度の運用や手続き内容ではなく、自分がどう工夫して成果を出したかを中心に書くこと。
これが「伝わる職務経歴書」と「伝わらない職務経歴書」の分かれ目です。
🎯 まとめ:あなたの働き方を“伝わる形”で書こう
公務員の職務経歴書は、**「制度」ではなく「行動」**を書くのがポイントです。
「どんな仕事をして」「どう工夫して」「どんな成果を出したのか」を、数字やエピソードで具体的に表現しましょう。
テンプレートを使って、あなたの強みが伝わる職務経歴書を作ってみてください。
📩 ワンポイントアドバイス
職務経歴書はプロに添削してもらうだけで合格率が大幅UPします。
以下の大手転職エージェントでは、無料で職務経歴書の添削・面接アドバイスが受けられます👇
- リクルートエージェント — 求人数No.1、実績豊富
- doda(パーソルキャリア) — 丁寧なサポートとレスポンスの早さが特徴
- マイナビエージェント — 20代・第二新卒に強い
💡登録は5分で完了。
“添削のプロ”に見てもらうことで、あなたの職務経歴書が一気にレベルアップします。

