公務員から民間へ|職務経歴書の書き方とテンプレート完全ガイド
公務員が職務経歴書でつまずきやすい理由
僕は、公務員から民間企業へ転職しようとしたとき、
初めて「職務経歴書」という書類に向き合いました。
履歴書はこれまで何度も書いてきましたが、
職務経歴書はまったく別物でした。
調べてみると
「書式は自由」
「内容は人によって違う」
といった情報ばかりで、
正直、何を書けばいいのか分からず悩みました。
この記事では、
僕自身の転職経験をもとに、
公務員が民間企業で評価されやすい職務経歴書の考え方と書き方を
具体例とテンプレート付きで解説します。
職務経歴書とは?|履歴書との違い
職務経歴書の役割
職務経歴書は、
これまでどのような業務を行い、
どのような成果を出してきたかを伝える書類です。
採用担当者は、職務経歴書を通して
「この人を採用したら、どんな活躍が期待できるか」
を判断します。
単なる経歴の一覧ではなく、
仕事の進め方や再現性を伝える資料だと考えると分かりやすいです。
履歴書との違い
履歴書は、
学歴や職歴、資格などの基本情報を確認する書類です。
一方、職務経歴書は、
業務内容・成果・スキル・強みなど、実務面を評価するための書類です。
公務員の職務経歴書で意識すべきポイント
民間企業の採用担当者は、
公務員の仕事内容を具体的にイメージしづらいことが多いです。
そのため、
「どんな制度を担当していたか」よりも、
「どんな役割を担い、どう工夫し、どんな結果を出したか」
を伝える必要があります。
公務員の職務経歴書に書くべき5つの項目
① 職務経歴概要(職務要約)
これまでのキャリア全体を、3〜5行程度でまとめます。
例
大学卒業後、市役所にて約7年間勤務。
住民窓口業務、税務対応、行政事務を担当。
年間数千件の手続きを正確に処理し、説明力と調整力を培いました。
② 職務経歴(配属先・業務内容・成果)
「どこで」「何をして」「どんな成果を出したか」を
具体的に書きます。
例
市民課(20xx年4月〜20xx年3月)
- 住民票・戸籍・印鑑証明などの窓口業務を担当
- 受付導線の見直しにより、待ち時間を平均15分短縮
- 新人指導およびマニュアル作成を行い、応対ミスを削減
③ 資格
スキルや専門性を客観的に示す項目です。
例
- 普通自動車第一種免許
- 日商簿記2級
- TOEIC 700点
④ PCスキル
事務処理能力やITリテラシーを判断する材料になります。
例
- Excel(関数、ピボットテーブル)
- Word(文書作成)
- PowerPoint(資料作成)
⑤ 自己PR
自己PRでは、以下の3点を意識します。
- 自分の強み
- それを示す具体的なエピソード
- 転職先でどう活かすか
転職先での活かし方まで書くことが重要です。
職務経歴書のテンプレート
職務経歴書
20xx年xx月xx日現在
氏名 ●● ●●●
<職務経歴概要>
大学卒業後、●●市役所に入所し、住民課に配属され、住民票や戸籍などの各種証明書の発行業務や、マイナンバー関連業務を担当しました。
その後は、総務課へ異動し、条例案・規則案の審査や業務継続計画(BCP)の作成を担当しています。
<職務経歴>
◯勤務先:●●市役所(20XX年X月~現在)
◯事業内容:官公庁
◯職員数:999人
| 期間 | 業務内容 |
| 20xx年x月 ~20xx年x月 | ●●●●部住民課(職員数:xx人)に配属。 |
| ・住民票、戸籍の異動処理 ・各種証明書の発行業務 ・マイナンバーカードの交付および更新手続き業務 ・窓口対応マニュアルの作成及び更新業務 | |
| 【主な実績】 ・各種申請書の項目の見直しを行い、窓口の待ち時間をx時間短縮 ・窓口対応のマニュアルを作成し引継ぎ時間をx時間短縮 | |
| 20xx年x月 ~現在 | ●●●●部総務課(職員数:xx人)に配属。 |
| ・条例案及び規則案の審査業務 ・協議会の運営業務 ・補助金管理業務(申請・交付・実績報告) ・庶務業務(勤怠管理・旅費交通費管理・備品購入・予算とりまとめ) ・業務継続計画(BCP)策定業務 | |
| 【主な実績】 ・条例案及び規則案の審査業務を見直し受付までの時間をxx%削減 ・条例及び規則の管理台帳をエクセルからアクセスに変更し検索性を向上 |
<資格>
◯第一種普通自動車免許(20XX年X月)
◯TOEIC Listening & Reading Test XXX点(20XX年X月)
◯日本商工会議所簿記検定試験3級(20XX年X月)
◯日本商工会議所簿記検定試験2級(20XX年X月)
<PCスキル>
◯Word(文書作成可能)
◯Excel(関数・ピポットテーブル・マクロ使用可能)
◯Power Point(資料作成可能)
<自己PR>
◯調整力
現職では一人で完結できる業務は少なく、庁内の方と連携して業務を行うため調整が必要でした。調整を行う際には相手先に極力負担をかけないように配慮したり、メリットを提案したりと調整がスムーズに行えるよう心がけました。
(エピソード省略)
私は、この強みを活かし、社内外の方と連携し、円滑に業務を進めることで貢献していきたいと考えています。
〇コミュニケーション能力
現職では、様々な方と接する機会が多く、常にどうしたら自分の意図を正しく伝えられるかを考えてきました。
(エピソード省略)
私はこの強みを活かし、相手の意見に冷静に傾聴しながらも自分の意見を正確に伝えることでより良いアイデアの創出に貢献していきたいと考えています。
ぜひとも、貴社で働きたく存じます。何卒、よろしくお願い申し上げます。
以上
職務経歴書を書き終えたあとに、やるべきこと
職務経歴書がある程度形になったら、
次に考えたいのが「この内容が第三者に伝わるかどうか」です。
公務員の職務経歴書は、自分では分かりやすく書いたつもりでも、
民間企業の採用担当者から見ると、意図が伝わりにくいことが少なくありません。
僕自身も、最初は「これで十分だろう」と思って提出していましたが、
あとから振り返ると、公務員にしか伝わらない箇所があり、改善の余地がありました。
そこで役立ったのが、転職エージェントによる職務経歴書の添削です。
客観的な視点で
「どこが伝わりにくいか」
「民間向けにどう直すべきか」
を指摘してもらえたことで、
書類通過率は大きく変わりました。
転職活動全体の流れや、公務員から民間へ転職する際に
どんな準備が必要になるのかについては、
以下の記事で整理しています。

まとめ
公務員の職務経歴書は、
民間企業のそれと同じ感覚で書いてしまうと、
どうしても評価されにくくなります。
それは、公務員の仕事が評価に値しないからではなく、
仕事内容や成果が、民間の採用担当者に伝わりにくい形になっているからです。
だからこそ重要なのは、
制度名や業務名を並べることではなく、
- どんな立場で
- どんな役割を担い
- どんな工夫をして
- どんな成果を出したのか
を、自分の言葉で整理して伝えることです。
職務経歴書は、正解の型をなぞるための書類ではありません。
これまでの経験を、相手に伝わる形に翻訳するためのツールです。
今回紹介した考え方やテンプレートは、
あくまで一つの例にすぎません。
大切なのは、あなた自身の経験をどう表現すれば、
民間企業の人に理解してもらえるかを考えることです。
もし書き進める中で、
「これで本当に伝わっているのか不安だ」
「公務員特有の言い回しが残っている気がする」
と感じたとしても、それは自然なことです。
職務経歴書づくりは、転職活動の中でも特に悩みやすい工程です。
一度で完璧に仕上げようとせず、修正しながら精度を上げていく意識で取り組んでみてください。

