日商簿記2級は必須?元公務員が語る経理転職の最短ルート

未経験から経理を目指すとき、誰もが一度はこう悩みます。 「何から始めればいいんだろう?」「資格って必要?」
最初は、何もわからず転職サイトを眺めては不安になる日々でした。求人票に書かれている“日商簿記2級以上”の文字を見て、「やっぱり資格がないとダメなのか…」と焦っていたのをよく覚えています。
30歳で公務員から未経験で上場企業の経理に転職した私が断言します。
まずやるべきは“日商簿記2級の取得”です。
この資格を取ったことで、書類通過率は明らかに上がり、応募できる求人数が増えました。
今回は、なぜ2級なのか、どのように取るのが最短かを、実体験も交えて紹介します。
日商簿記とは?
日商簿記(正式名称:日本商工会議所主催簿記検定)とは、日本商工会議所が実施している簿記(会計)に関する知識と実務能力を測る検定試験です。
経理・会計・財務の基本スキルを証明する代表的な資格として、非常に多くの企業で評価されています。
- 主催:日本商工会議所(各地の商工会議所)
- 対象:高校生〜社会人まで誰でも受験可能
- 試験区分:1級・2級・3級・初級
- 試験形式:CBT(2級・3級)、紙媒体(1級のみ年2回)
- 試験日:CBT形式ならほぼ毎日
※よく似た資格で「全商簿記」がありますが、これは高校生向け。社会人の転職には使えませんので注意!
なぜ「日商簿記2級」なのか?
結論、この2つです。
- コスパ最強
- 経理の適正が確認できる
❶ コスパが最強
- 3級: 経理の基礎知識にはなりますが、実務には物足りず企業からの評価はされにくい。
- 1級: 難易度が高く、公認会計士や税理士を目指す方向け。転職目的だとオーバースペック。
- 2級: 経理実務のレベルに近く、未経験でも“知識を証明”できるちょうどよいバランス。
実際に私も、最初は3級だけで応募していましたが、結果は全滅。 「未経験歓迎」と書いてあっても、知識がないと相手にされないのが現実です。
でも、2級を取ってからは転職エージェントの対応がガラッと変わり、 「紹介できる求人が一気に増えました」と言われるようになりました。
資格があるだけこんなに選択肢が広がるのかと驚いたのを今でも覚えています。
❷ 経理の適正が確認できる
簿記3級は誰でも取れますが、2級は違います。 連結会計・原価計算など、内容が一気に実践的になります。
だからこそ、勉強していて「これ面白いかも」と思えたら、それは経理の適性アリ。
私自身も、3級を学んで「ちょっと楽しいかも」と感じ、2級の学習で「これは自分に向いてる」と確信しました。
最短で取得するためのルート
まずは3級を取得してから2級を目指すのが王道のパターンです。
2、3級は独学でも取得可能なレベルですが、最短で結果を出したいなら予備校一択です。
おすすめは大手スクール。
- 「資格★合格クレアール」
- 「資格の大原」
- 「資格の学校TAC」
簿記はとにかく**基礎が命。**ここを飛ばすと、どこかで必ずつまずきます。
講師に直接質問できる環境があるだけで、理解スピードが段違いです。
- 独学で半年以上→失速して挫折
- 予備校で3ヶ月集中→合格して転職活動へ
というパターンはよくあります。
私はクレアールで、2,3級がセットになったパックを申し込んで勉強しました。
おかげで4ヶ月で2,3級を取得することができました。
投資と考えて、早めに本気を出しましょう!
まとめ
資格は“持っていればOK”ではありません。持っていることで「応募できる求人が増える」ことが大事。
日商簿記2級は、未経験から経理へ転職する人にとって「最初に手に入れるべき武器」です。
あなたが本気で経理になりたいと思っているなら、遠回りせず、今日から2級の勉強を始めてみてください!