公務員を辞めたいあなたへ|未経験から民間企業に転職するための必須知識3選

「公務員を辞めたい」―そう思ったことはありませんか?
安定はあるけれどやりがいが感じられない、職場の人間関係がつらい、将来のキャリアが見えない…。
私も市役所で働いていた頃、同じ悩みを抱えていました。
しかし、公務員から民間企業への転職は想像以上にハードルが高く、しかも未経験分野ならなおさら。
周囲からは「もったいない」と引き止められ、ネットで調べてもリアルな情報は少ない…。
結果、不安だけが膨らみ、行動に移せない人も少なくありません。
そこでこの記事では、**私がアラサーで市役所を辞め、上場企業の経理に転職した経験から学んだ「転職前に必ず知っておくべき3つのこと」**をお伝えします。
これを知れば、現実を理解しつつも後悔のない一歩を踏み出せます。
公務員経験は“そのまま”では評価されない
私は市役所で約8年間勤務しましたが、民間の求人票を見て最初に直面したのが、「経験不問=誰でも歓迎」ではないという現実です。
給与は下がるのが普通
年収は「前職の経験値」で決まるため、公務員歴は評価ゼロ扱いの企業もあります。
書類選考が通らない
特に事務職は倍率が高く、民間事務経験者が優先。応募20社中1社しか通らないことも珍しくありません。
即戦力性を重視される
中途採用では「入社直後から結果を出せるか」が最重要。公務員特有の業務は直接評価されにくいのです。
とはいえ、道が閉ざされているわけではありません。
私は日商簿記2級を取得し、応募通過率が大幅に改善しました。
「経験はなくても、この人は伸びる」と思わせる努力が、唯一の突破口です。
「もったいない」と言われるのは当たり前
市役所を辞めると話すと、家族や友人から必ずと言っていいほど返ってくるのが、
「せっかく入ったのにもったいない」
この言葉は心配や好意から出ることも多いですが、時にあなたの決断を鈍らせます。
私も家族にそう言われ、何度も揺れました。
今の仕事を一番知っているのは自分自身です。他の人の意見は外野が騒いでいるに変わりないです。
大切なのは、外野の声は参考程度にすること。
働くのは自分であり、他人が代わりに責任を取ってくれるわけではありません。
私には市役所の適正がなかったと今でも思っています。
「今挑戦しなければ、将来必ず後悔する」と確信し、転職を選びました。
結果、この選択を1ミリも後悔していません。
公務員は「そこそこ優秀」だからこそチャンスはある
ここまで読むとネガティブに感じるかもしれませんが、公務員経験にも民間で活かせる強みはあります。
- 長期的にコツコツ取り組む継続力
- 期限・手順を守る事務処理能力
- 調整や根回しなどの対人スキル
そして、これだけは断言できます。
**公務員試験を突破してきた私たちは、「そこそこ頭が良く、継続力がある」**という事実です。
なぜなら――
- 難関の試験に合格している
- 学生時代、就活の波に流されず、何ヶ月も地道に勉強してきた
この経験は、転職活動でも必ず活かせます。
私自身、簿記3級を1ヶ月、簿記2級を3ヶ月で取得し、その努力を評価され、経理未経験から上場企業に転職できました。
私の転職活動は、失敗ばかりでした。
書類選考もめったに通らない。通っても一次面接で落ちる。
当時は「自分には何もない」と思い込んでいましたが、それは完全な勘違いでした。
少なくとも、私たちには「そこそこの頭の良さ」と「継続力」がある――この強みを活かさないのはもったいない。
私は朝は出勤前に1時間、夜も最低1時間を転職活動や資格勉強に充てました。
仕事と並行しての転職活動は大変ですが、その積み重ねが突破口になりました。
まとめ
公務員から未経験職種への転職は、想像以上に厳しい現実があります。
- 公務員経験はそのままでは評価されない(資格やスキルで補う)
- 「もったいない」と言われるのは普通(でも決断するのは自分)
- 公務員はそこそこ優秀(伸びしろを示せばチャンスはある)
私も最初は書類落ち連発で心が折れかけましたが、準備と戦略で結果を変えられました。
安定を手放すのは勇気が要りますが、その先にしか得られない成長や働きがいがあります。