公務員の自己PRが書けない人へ|コピペ可能なテンプレと例文4パターン
公務員だから自己PRが作れない、ということはありません。
「強みがない」と感じるのは、書き方を知らないだけかもしれません。
私も、かつて同じように悩んでいました。
市役所で働いていた当時の僕は、売上や数値目標がある仕事ではなく、
「特別なスキルがないのではないか」と感じていました。
しかし、公務員時代の当たり前の仕事が、
民間企業では評価される要素になると気づきました。
- 公務員の自己PRが難しい理由
- 実は評価される自己PRの考え方
- 自己PRのテンプレ構成と例文
を、順を追って解説します。
公務員の自己PRが難しい理由
理由① 業務内容が伝わりづらい
公務員の業務は幅が広く、外部の人からはイメージしづらいのが現実です。
面接官も公務員の業務内容を聞いても、具体的なイメージを持ちにくい場合があります。その結果、仕事内容を丁寧に説明しても反応が薄くなってしまうことがあります。
解決策:初めて聞く人に説明する意識を持つ
公務員以外の人にも伝わる言葉を選び、専門用語をかみ砕いて説明することを意識しましょう。自分の説明が伝わっているかを確認するために、家族や友人に話してみるのも一つの方法です。
理由② 個性を打ち出しにくい
公務員の仕事は、法律や条例に基づいて進められます。担当者ごとに対応が異なれば、市民の不信感につながることもあります。そのため、「自分ならではの強み」が見えにくくなりがちです。
解決策:成果ではなく姿勢に目を向ける
自己PRで重要なのは、成果の大きさよりも、どのような姿勢で仕事に取り組んできたかです。
例えば、
- ミスを防ぐために丁寧さを意識していた
- 相手に分かりやすく伝える工夫を続けていた
- 業務効率を高めるために改善を重ねていた
といった点は、立派な強みになります。
私自身、日々の業務の中で入力や転記の手間を減らす方法を考え、紙で管理していた情報をExcelにまとめ直したことで、確認作業や集計の負担を軽減することができました。こうした業務改善への姿勢は、民間企業でも評価されやすいポイントです。
自己PRを作る3ステップ
「何から始めればいいかわからない」という方は、以下の3ステップで整理してみてください。
ステップ① 担当業務を書き出す
まず、これまでの業務を箇条書きで書き出します。職種や役職は問いません。日常的にやっていたことをそのまま書けば十分です。
ステップ② 工夫したことを書く
書き出した業務の中から、「こんな工夫をした」「こういう点を意識していた」という経験を一つ選びます。成果の大きさより、自分なりに考えて動いたエピソードが重要です。
ステップ③ 企業で活かせる形に変える
選んだエピソードを、「この姿勢は転職先でも活かせる」という形に言い換えます。業界や職種の言葉に置き換えることで、面接官に伝わりやすくなります。
自己PRのテンプレ構成
自己PRが難しいと感じる場合は、以下の構成に沿って整理すると書きやすくなります。
- 結論(強み)
- 仕事への姿勢
- 強みが活きた具体的なエピソード
- 採用企業での活かし方
❶ 結論(強み)
最初に、自分の強みを一文で伝えます。冒頭で結論を示すことで、話の軸が明確になります。
❷ 仕事への姿勢
日頃、どのような点を意識して業務に取り組んでいたかを説明します。
❸ 強みが活きたエピソード
具体的な取り組みや工夫を交えて説明します。可能であれば、作業時間の短縮や件数の変化など、数値で示すと伝わりやすくなります。
❹ 採用企業でどう活かすか
その強みを、転職先でどのように活かせるかを明確にします。ここまで整理できると、自己PRが一貫した内容になります。
【コピペOK】公務員の自己PRテンプレート
まずは以下のテンプレに自分の経験を当てはめてみてください。
私の強みは、**[強み・一言で]**です。
市役所在職中、[どんな課題・状況だったか]という場面がありました。[最初にとった行動・壁にぶつかったこと]。そこで**[工夫・気づき・アプローチの変化]を行ったところ、[具体的な結果・数値があれば入れる]**という結果につながりました。
**[志望職種]の仕事でも[どんな場面で活かせるか]があると思います。この経験を通じて身につけた[強み]**を活かして貢献していきたいと考えています。
自己PRが思いつかないときの考え方
「エピソードが浮かばない」という場合は、以下の4つの切り口から振り返ってみてください。
- 周りから感謝されたこと:「ありがとう」と言われた場面は何か
- 改善したこと:業務をより良くするために変えたことは何か
- 工夫したこと:自分なりに考えて動いた経験はあるか
- 続けてきたこと:面倒でも手を抜かずにやり続けたことは何か
公務員の仕事は成果が数字に出にくいため、「大きな実績がない」と感じやすいです。しかし上記の切り口で振り返ると、自己PRになる経験は必ず見つかります。
自己PR例文
実際に私が市役所から上場企業へ転職する際に整理していた経験をもとに作成しています。自分の経験に近いものをベースに、アレンジして使ってみてください。
なお、例文の最後の段落(志望職種への活かし方)は、志望職種に合わせて書き換えることで、経理以外の職種にも応用できます。
例文A|調整力・課題解決タイプ
私の強みは、相手にとってのメリットを考えて動く調整力です。
防災担当部署で津波避難計画を作成した際、沿岸部の避難施設が大幅に不足していました。公共施設だけでは補えないため、民間企業に協定締結を打診しましたが、最初はすべて断られました。
断られ続ける中で気づいたのは、「こちらの要望しか伝えていない」という点でした。そこで発想を変え、「締結企業の地域貢献活動を市のプレスリリースや広報紙でPRする」という提案をセットで持ちかけました。結果として、一度断った企業を含む13施設との協定締結に至り、避難施設の不足を解消できました。
経理業務でも、他部署への資料依頼や締め作業の調整など、相手の協力が必要な場面は多くあります。「なぜ動いてもらえないのか」を考えて働きかける姿勢で、スムーズな業務推進に貢献したいと考えています。
例文B|巻き込み力・仕組み化タイプ
私の強みは、原因を突き止めてから動く課題解決力です。
福祉担当部署で、福祉施設の避難計画策定率を上げる取り組みを担当しました。当初は呼びかけるだけでしたが、策定率はほとんど上がりませんでした。
「なぜ作られないのか」を確かめるために現場に足を運んだところ、施設側に災害対策の知識と作成時間が不足していることがわかりました。そこで、誰でも使える計画の雛形とチェックリストを自ら作成し、定期的な情報提供も始めました。並行して福祉担当部署との協力体制を整え、周知と点検をともに進めました。結果として、2年間で策定率を34%から97%へ引き上げることができました。
経理職でも、「なぜこの数字になっているのか」を起点に動く姿勢は活きると思っています。月次の差異分析や業務フローの改善など、原因から考えて動くことで貢献していきたいと考えています。
例文C|スケジュール管理・丁寧さタイプ
私の強みは、関係者全員が動きやすい段取りをつくる力です。
福祉担当部署で予算要求のとりまとめを担当していた際、突発的な業務が多い職場環境の中で、複数の職員から期限内に資料を集める必要がありました。
期日ギリギリになると催促が増え、ミスも起きやすくなると考え、早い段階でスケジュールを組み直し、システムを使って全員に共有しました。また、財政部門からの依頼文書をそのまま転送するのではなく、要点をまとめた資料を添付することで、各職員が何をいつまでにすればよいかを一目で把握できるようにしました。結果として、期限内に予算要求をとりまとめることができました。
経理の締め作業では、複数部署からの情報収集が必要になります。相手が動きやすい状況をつくることで、締め処理をスムーズに進める役割を担えると考えています。
例文D|改善意識・細部への気づきタイプ
私の強みは、日常業務の中で「もっと良くなる方法」を探し続ける改善意識です。
防災担当部署で罹災証明書の発行業務を担当していた際、不動産と動産の被害を受けた申請者は2種類の申請書を別々に提出する必要がありました。台風対応で大量の申請を処理する中で、多くの方が両方申請していることに気づきました。
申請者側の手間と処理コストの両方を減らせると考え、1枚で両方の申請ができるよう様式を変更しました。小さな変更でしたが、申請者の負担軽減と処理効率の改善につながりました。
経理の日常業務でも、入力作業や帳票フォーマットなど、「もう少し効率化できる」という場面は必ずあると思います。現状に満足せず、改善の余地を探しながら業務に取り組みたいと考えています。
自己PRと職務経歴書はセットで考える
ここまでで、自己PRの考え方と整理方法を説明してきました。
ただし、面接で話す自己PRと同じくらい重要なのが、職務経歴書での伝え方です。
自己PRの軸と、職務経歴書の内容がずれていると、「話している内容は良いが、書類からは伝わらない」という評価になってしまいます。
実際に私が公務員から民間企業へ転職した際に使っていた、職務経歴書の書き方とテンプレートについては、以下の記事で詳しく解説しています。

自己PRに自信がない方へ|転職エージェントに相談する方法もある
自己PRは、一人で考え続けると行き詰まることがあります。
自分では「当たり前のこと」だと思っている経験が、話す中で整理されて強みとして見えてくることがあります。転職エージェントの面談では業務経験を振り返る機会があり、担当者から「それは○○という強みですね」と言語化してもらえる場合があります。
公務員からの転職実績が豊富なエージェントであれば、「その経験、民間ではこう伝えると伝わりやすい」という視点でのアドバイスも期待できます。
無料で利用できるので、自己PRに行き詰まったタイミングで使ってみるのも一つの選択肢です。
まとめ
公務員の自己PRは、目立つ成果や特別なスキルがなくても問題ありません。
大切なのは、
- 仕事で何を大切にしてきたか
- どのような姿勢で取り組んできたか
を、相手に伝わる形で言語化することです。
公務員は成果をアピールする仕事ではありません。しかし、仕事への向き合い方や改善への姿勢は、十分に自己PRになります。
まずは、この記事のテンプレと例文をもとに、自分の経験を書き出すことから始めてみてください。
最後に
「公務員だから自己PRできることがない」と感じている方もいるかもしれません。しかし、伝え方と整理の仕方を知るだけで、見え方は変わります。
私自身、市役所から未経験で経理職へ転職しました。特別な経歴があったわけではありません。
自分では当たり前だと思っている経験こそ、企業が知りたいあなたの強みかもしれません。



