転職のリアル
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公務員からの転職は辛かった|エージェントに断られた私が転職できるまで

pyonji684
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公務員を辞めたい。

なのに転職活動がうまくいかない。

辛いですよね。

気持ちはよくわかります。私も同じ経験をしたからです。

約1年半、転職活動をしていました。書類選考は通らない。転職エージェントには「紹介できる求人はありません」と言われる。自分には価値がないのではないかと思った時期もありました。

選り好みをしていたわけではありません。ただ純粋に、選考がうまくいかなかったのです。

それでも最終的には、未経験から上場企業の経理職へ転職することができました。

今回は、転職活動が長期化した私が、どのように乗り越えたのかをお話しします。

転職サイトで夢を見る

軽い気持ちで転職サイトに登録しました。

画面をスクロールするたびに、見たことのない職種が次々と出てきます。営業、マーケティング、企画、コンサル。仕事ってこんなにあるのか、と少し興奮しました。

「こんなに求人があるなら、公務員からでもどこかに入れるだろう」

今思えば、かなり甘く考えていました。

第一の壁——職務経歴書が書けない

民間企業の転職活動は初めてでした。

求人に応募するには、職務経歴書が必要です。履歴書は書いたことがありましたが、職務経歴書というものを見たことすらありませんでした。

ネットで調べてみましたが、公務員向けの情報はほとんど出てきません。私が転職活動を始めたのはコロナ禍で、今ほど公務員から民間へ転職する人も多くなく、身近に相談できる人もいませんでした。

仕方なく、営業職向けのテンプレートを参考にしながら見よう見まねで作りました。完成したとき、「これで合っているのかどうか」すら判断できませんでした。

それでも応募には妙な自信がありました。「未経験歓迎」と書いてある求人が多かったからです。職務経歴書の出来よりも、求人の数に目がいっていたのだと思います。10社応募すれば、3社くらいは通るだろうと思っていました。

第二の壁——書類が一社も通らない

結果は全敗でした。

かすりもしませんでした。

その日の夜、結果通知のメールをひとつひとつ確認しながら、何も手につかなくなりました。その後も応募を続けましたが、結果は変わりませんでした。

ここでようやく気づきました。転職市場を、甘く見ていたのです。

第三の壁——エージェントにも断られる

落ち続けて転職について調べる中で、転職エージェントという存在を知りました。

藁にもすがる思いで登録しました。

数日後、メールが届きました。件名は「登録内容のご確認について」。開いてみると、丁寧な文章がつらつらと並んでいて、最後にこう書いてありました。

「現時点では、ご紹介できる求人がございません」

一瞬、意味が理解できませんでした。

電話でも、面談でもなく、メール一本で終わりました。転職を助けてくれるはずの人に、転職できないと言われた。プロに「あなたには無理です」と言われたのと同じだと思いました。

メールを閉じたあと、しばらく机から動けませんでした。

転職活動を始めてから初めて、「自分は本当に転職できないかもしれない」と思いました。

なぜ新卒で公務員になってしまったのだろう。

このときばかりは、本気でそう思いました。

転機——Fくんとの自己分析

転職活動への気力は、完全に折れていました。

平日は職場と家を往復するだけ。休日も何となく過ごして終わる。転職サイトを開くことすら怖くなっていました。どうせ落ちる、という気持ちが先に来るからです。

そんなある日、友人のFくんから連絡がきました。Fくんは転職活動をしているわけではありませんでしたが、公務員を辞めたいという気持ちは同じでした。同志、と呼べる存在でした。

「一回、自己分析してみないか」

翌週から、仕事の前や後にカフェへ行き、二人で向き合うようになりました。ノートを広げて、交互に質問し合いながら、自分のことをひたすら掘り下げていきます。

幼少期はどんな子どもだったか。学生時代は何を考えていたか。どんな仕事が向いているか。どんな人生を送りたいか。

何時間も話して、最終的にたどり着いたのはシンプルな確信でした。

このまま公務員を続けていても、自分は幸せになれない。

前向きな理由ではありませんでした。でもその言葉は、どんな志望動機よりも正直でした。こうして私は、もう一度転職活動を始めることにしました。

転職エージェントとの出会い

再開後、改めて大手の転職エージェントへ登録しました。

今度は別の担当者でした。最初にこう言われました。

「公務員経験だけでは、評価されにくいです」

ショックでした。ですが続けてこう言われました。

「だからといって、転職できないわけではありません」

その一言に、少し息ができるような気がしました。当時の私は、公務員からの転職を半ば諦めかけていたからです。

それからエージェントのサポートが始まりました。

まず取り組んだのは職務経歴書の添削です。自分では気づけなかった書き方の癖や、民間企業に伝わりにくい表現を一つひとつ直してもらいました。見よう見まねで作っていた頃とは、別物になりました。

次に教わったのが、転職理由・志望動機・将来やりたいこと、この三つの一貫性を意識することでした。面接でこの三つがバラバラだと、採用担当者には「なぜうちに来たいのかわからない人」として映ってしまうのだそうです。

それ以降は面接の前に必ずこの三つを整理するようになりました。今振り返ると、このアドバイスがその後の軸になったと思います。

大学職員から内定をもらう

転職活動を続ける中で、大学職員という選択肢が見えてきました。

「市役所の経験も活かせそうだ」と思いながら応募を続けると、それまで通らなかった書類選考が少しずつ通るようになりました。そしてついに、大学職員から内定をいただきました。

転職活動を始めて初めての内定でした。

ようやく市役所を辞められる。ようやく前に進める。

そう思いました。

でも、内定通知を眺めながら、素直に喜べない自分がいました。

冷静に考えてみると、大学職員の仕事は市役所と似ています。住民が学生に変わるだけで、やることの構造はほとんど同じです。数年後にまた同じ気持ちになるのではないか。そのときに大学職員の経験では、次の転職が難しくなるのではないか。

要するに、潰しがきかないと思いました。

今回の転職活動を通じて、痛感したことがありました。スキルがないと、逃げ場がなくなる。嫌な仕事でも、ただただ耐えるしかなくなる。それが公務員時代の私でした。同じ状況に戻るだけでは意味がありません。

何日も悩んで、最終的に内定を辞退しました。

せっかくいただいた内定を断るのは怖かったです。でもこのとき初めて、自分が本当に求めているものがはっきりしました。手に職をつけること。逃げ場を自分で作れるようになること。それが次の転職の軸になりました。


SEになろうと思った

手に職、と考えたとき、真っ先に思い浮かんだのがプログラミングでした。

転職エージェントに相談すると、「最低でもITパスポートは取得してください」と言われました。一週間、仕事の合間に詰め込んで、なんとか取得しました。

次はプロゲートでプログラミングの勉強を始めました。

最初のうちは進められました。でも面白いとは思えませんでした。頭に入ってくる感覚もありませんでした。難易度が上がるにつれて、勉強にあてる時間が少しずつ減っていきました。一時間が三十分になり、三十分が「今日はいいか」になっていきました。

そして気づいたら、開いていませんでした。

途中で挫折しました。言い訳のしようがありませんでした。ただ、向いていなかったのだと思います。

簿記との出会い

プログラミングを挫折してしばらく経ったある日、何気なくYouTubeを見ていました。

流れてきたのはひろゆきの動画でした。そこでこんなことを言っていました。

「簿記1級があれば、食いっぱぐれない」

その瞬間、これだ、と思いました。

スキルがほしかった。逃げ場がほしかった。食いっぱぐれない、という言葉は、そのままそれでした。すぐに簿記について調べ始めました。資格の概要や仕事との関係性を読んでいると、なんとなく面白そうだという気がしました。

「これ、やってみようかな」

すぐに勉強を始めました。勉強を進めるうちに、簿記の構造が少しずつ見えてきました。取引を記録し、数字を整理し、最終的に決算書につながっていく。まるでパズルを解いているような感覚でした。SEの勉強とは明らかに違いました。夜、テキストを開くのが苦ではありませんでした。むしろ続きが気になりました。

3か月で簿記2級を取得し、経理職への応募を始めました。

すると、それまで通らなかった書類選考が少しずつ通るようになりました。ただ今度は、面接で落ちました。

転職エージェントに相談すると、こう言われました。

「やりたいことが、伝わっていません」

当時の私は面接で「決算業務をやりたいです」と答えていました。でも、それだけでは他の応募者との差が出ません。

改めて考えました。なぜ、私は経理になりたいのだろうか。

考え抜いた結果、ひとつの言葉にたどり着きました。

「決算を作るだけでなく、数字を使って経営に貢献できる人になりたい」

それ以降は、面接で自分の言葉で話せるようになりました。

そして最終的に、上場企業の経理職から内定をいただきました。

内定の連絡を受けたときのことは、今でも覚えています。電話を切ったあと、「やっと終わった」と一人でつぶやきました。転職活動を始めてから約1年半。長かったな、と思いました。

うれしかったのは、市役所を辞められることではありませんでした。本当にやりたいと思えた仕事に、やっと挑戦できることでした。

まとめ

転職活動に1年半かかりました。

職務経歴書の書き方も分からない。書類選考も通らない。転職エージェントにも断られる。自分には価値がないと思った時期もあります。

それでも続けた結果、未経験から経理職へ転職することができました。

うまくいかなかった時期も、無駄ではありませんでした。自己分析をしたこと。資格の勉強をしたこと。面接で何度も落ちたこと。そのすべてが、今につながっています。

もし今、転職活動が長引いていて苦しい方がいたら——

今うまくいっていないことと、将来転職できないことは、別の話です。

私自身、当時はそう思えませんでした。だからこそ伝えたいです。うまくいかないときこそ、自分を否定しないでください。一歩ずつでも前に進んでいれば、状況は変わっていきます。

ABOUT ME
ぴょん
ぴょん
経理マン@元公務員
・某市役所に7年間ほど勤務。
・アラサー未経験から上場企業の経理へ転職。
・転職を考えている公務員へ未経験でも通る転職戦略を発信。
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